骨端症

昔は「成長痛」といわれていた。

骨の成長する軟骨部分が、

筋肉が固く、その状態で引っ張られ、骨が飛び出てきたり、使い過ぎにより

軟骨部分が炎症を起こしたりする。


足 骨端症

・イセリン病

第五中足骨の骨端症。予後は良好。

・有痛性外脛骨

足根骨(舟状骨)の骨端症。後脛骨筋の牽引により骨が出っ張ってくる。

見た目は、内くるぶしが2個あるような見た目になる。

・セーバー病(シーバー病)

かかとの骨端症。小学生の男子がなりやすい。カカトの成長軟骨に負荷がかかり炎症が起きるが、予後は良好。

足趾が使えていない、カカト重心になりやすい子が起きやすい。

・第一ケーラー病

舟状骨に負荷がかかり、炎症が起き痛みが発生します。

偏平足の方とうなりやすいです。

・第2ケーラー病

第2中足骨の骨に炎症が起き、ひどい場合は、壊死してしまいます。予後は不良になりやすいです。


膝 骨端症

・オスグッド・シュラッター病

脛骨(脛側の骨)の上部に大腿四頭筋という筋肉がつき、大腿四頭筋の牽引により、骨が出てきます。

膝関節に重心がある子供、股関節の硬い子供、等がなりやすくなります。

・シンディングランセン・ヨハンソン病

膝蓋骨(膝の皿)の下端に炎症が起き疼痛が発生しやすくなります。

膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)との鑑別が重要になります。


股関節 骨端症

・座骨骨端症

しっかりケアをしてあげなければ、なかなか治りずらいです。

座骨にはモモ裏の筋肉が付着していますが、その筋肉の牽引により、座骨の炎症が起きます。

ハムストリングスの柔軟性が必要になってきます。

ペルテス病

股関節の血流障害によっておこる骨端症です。

3~4歳、10代前半で起こりやすく、股関節の痛み、運動制限、跛行(足をかばいながら歩く)等の症状が出ます。

変性部が広かったりすると、股関節の変形等起きたりもするので、診断、管理が重要になってきます。

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